札幌テイネは、札幌市手稲区の丘にあるレジャー施設だ。冬はスキー場として今も動いているが、隣にあった夏の遊園地は閉鎖されたまま残された。その主役である色とりどりの観覧車は、白樺の森が少しずつ迫ってくる中で、もう何年も止まったままだ。
訪れたのは2月で、雪がすべてを魔法のように変えていた。青緑色のフレームと、緑や黄色の小さなゴンドラは半ば雪に埋もれ、厚い雪の帽子をかぶって、澄んだ青空を背に静かに佇んでいた。夏の賑わいのために作られた乗り物が、北海道の冬の真ん中でひとり凍りついている。その姿には、不思議で愛おしいものがある。