森の中にひっそりと佇むこの廃校は、美しくも物悲しい光景です。1874年に建てられ、70年以上にわたって小学校として機能していましたが、やがて廃校となりました。廃墟となった今でも、建物を支える柱は真っ直ぐに立ち、時の重みと丈夫さを物語っています。「旧僧侶尋常小学校」と呼ばれたこの校舎は、村の中心にありながら低学年のみを受け入れていました。
内部も魅力的で、剥がれた塗装や割れた窓ガラスが時の流れを感じさせます。廊下の壁には、かつてタオルや上履きを掛けていたフックが並び、一部の教室には黒板が残っています。しかし校舎の裏側は状態が悪く、壁から水が染み出し、沼のようになっています。長い間よく持ちこたえてきたものだと感心すると同時に、このまま朽ちていくのが惜しい場所です。老朽化していても、今なお訪れる者を魅了する不思議な雰囲気が漂っています。