マルゲンマンションは、バブルの過剰さそのものだ。大理石の床が古典的な彫像の間に広がり、シャンデリアが海を望む部屋に吊り下がり、金で装飾されたバロック調の家具が、かつて誰かがとても贅沢に暮らした場所で埃をかぶっている。建てた人物は一切の出費を惜しまなかった。そして、ある時、そのすべてを置いて立ち去ったのだ。
このような場所は、日本のバブル時代の完璧な肖像だ。大理石と金と海の眺めに注ぎ込まれた金が、金が尽きた途端に朽ちるに任される。静けさの中に立ち、海から差す光とシャンデリアの間に舞う埃を眺めていると、何十年も前に撮影を止めた映画のセットのように感じられる。