K医院

K医院は並外れた驚きとなるはずでした。今まで誰もこの病院内部に足を踏み入れたことがなかったのです。さらには日本の木造の建物は、古い薬や人間の内臓などの最高に興味深い秘密や物質を残していることで有名だからです。最初の訪問は失敗でした。なぜなら周辺住民との会話がうまくいかなかったからです。そこで、私たちは朝日が昇る前、真っ暗闇の中をもう一度訪れ、古い建物の中に静かに浸入しました。結果的に、そのクリニックは思ったよりも古くなく、単に10年ほど前のものだと分かりました。おかしなロープが建物内に垂れ下がっていて、お医者さんがそれで首でも吊ったかもしれないと想像しました。誰かが彼の私物のほとんどを荷造りしはじめた途中で去った形跡がありました。悲しみにあふれた場所です。