1970年代から80年代初頭にかけて地域の産婦人科として機能していたこの小さな2階建ての診療所は、今では時が止まったかのような空気を漂わせています。昭和の雰囲気を残す木造の旧棟と新しい増築部分から成り、ベッドや医療器具、手書きのカルテが散乱し、まるでスタッフがそのまま去ってしまったかのようです。奥の病棟で見つけた丸い形をした保育器は、この場所が「ドロイド診療所」と呼ばれる由来になり、廃墟やホラー好きの間でその名が広まりました。床は崩れ落ち、建物はつたに覆われ、田畑と静かな住宅地に挟まれた違和感のある空間に、不安定に立っています。
内部の空気は重く、不気味です。訪れる人の多くが、女性の幽霊を見た、夜に奇妙な物音が響いた、特定の部屋に何かが残っているような気配を感じたと語ります。薄暗い廊下を歩くと、放置されたままの医療品とゆっくりと進む朽ち方が入り交じって、緊張感を生み出しているため、こうした噂が絶えない理由が分かります。それでも、ここがかつて小さな地域のクリニックだったことを忘れず、その扉をくぐった人々の人生に敬意を払いながら探索するよう心がけています。