私の友人のステファニーは、銭湯オタクです。彼女は銭湯が大好きで、あらゆる銭湯を訪れています。フランス人ですが、「東京銭湯委員会」の委員になっています。私は彼女に連れられ、いくつかの銭湯に行きました。彼女はどの銭湯にも、浴室内に独特な芸術があると指摘しました。壁の絵です。昔ながらの銭湯には、たいてい富士山の絵があります。形態はさまざまですが、富士山です。見る角度が違うのでしょう。富士山を眺める位置や季節が違うのです。
二人で鶴の湯にも行きました。閉まっていましたが、親切にも持ち主が私たちのために開けてくれました。炭を燃料にお湯を沸かすのですが、数年前に壊れてしまい、修理に数百万円かかるとのことでした。残念ですが、それほどの価値はなさそうでした。現在の銭湯は、お金儲けというより、情熱で営業しています。(1923–2014)